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あの日の、ノックダウンは、 [大江千里さん]

テレ朝系の「関ジャム」で、
大江千里さんの「Rain」がカバーされた。



新海誠監督の作品に、
秦基博氏のカバーが起用されて以来、
大江千里さんのその、傑作が、時を経て広く知られるようになったのは、
Kidsであれば、言わずもがなの話なので、
ブログにそれをもう一度書く必要もない。


しかし、今回関ジャムのカバーを聴いて、
なんとも言えない思いがこみ上げて、
以前に書いたことのあることかもしれないけれど、
もう一度反芻したくて、
このブログを書いている。


私と大江千里さんの作品との最初の出会いは
アルバム『OLYMPIC』であったが、
時系列的にはちょうど、ベストアルバム『Sloppy Joe』を発売したころで、
『OLYMPIC』を気に入り、よし!大江千里さんのアルバムを買い集めよう、
と思ったところでの最新作がベストアルバムだった。
過去のアルバムは全く聞いたことがない状態で、
とりあえず、ベストとは言え、最新盤だしと、早速買って聴いてみたのだ。
前情報、印象もなくいきなりベストアルバムを、
1曲目から順番に聞き始めて、イントロから衝撃ノックダウンした曲が
10曲目の「Rain」だったのだ。

イントロのドラムの、まるで水たまりに足を気にもせずに駆け抜ける感じ、
歌詞の、不器用な男の内面の描写、
男女に限らず、生き方として気づかされる
「今日だけがあしたに続いてる」という、ハッとさせられる歌詞…

当時、特に私自身が思春期特有だったのか、冒頭の歌詞が内省的に思えて、
その世界観にひどく共感し、
この1曲ばかりを何度も何度もリピートして聴いていたのだ。


その曲が、
30年越しに、
カバー曲で聴ける未来がくるとは思いもしなかった
そして、あの頃の孤独感、焦燥感がよみがえってきて、
なんとも言えない気持ちになった。
そして、あの日、自分が感じたものは、
間違いではなかった。
答え合わせができたようで、じわっと熱くなった。


丸山、錦戸、村上、3人3用、原曲へのリスペクトを感じられる
歌唱や演奏だった。
モノマネにならず、自分たちの曲としての表現もできていたと思う。
丸山の本番前の、歌詞が難しかった、というコメントに
私はニンマリした。
そうなのだ。千里節なのだ。唯一無二、詞、曲が同時に出てくる天才、
他人に簡単に歌いこなせるはずもないのだ。
丸山のこの言葉はこの曲に真摯に向き合った結果と言える。ナイスファイト!


何度でも声を大にして言うが、
大江千里さんの作品はもっともっと評価されるべき至宝だ。
大江千里さんの現在は次のフェーズに進んでいる。
しかしポップスが嫌いになったわけでは全くないし、
歩んできた道を否定するものでも、なくなるものでもない。
むしろ、輝きは増し、現在、未来へと続いていく。
業界人が「大江千里」を熱く語る姿をみてみたい。
一番実現に近いところにありそうな「関ジャム」スタッフの方々に
節に番組化を希望する。

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